【ジュスタン・デュトレーヴ】プランB [2021]
プランBは2021年が初ヴィンテージのキュヴェ。もともとこのワインは「レ・ビュラン」という名前でリリースしていたが、
今回は南ボージョレーの極上の有機のぶどうをもらい醸造。そこで誕生したのがこの「プランB」。
もともとフルーリーの区画は、マンガンの影響のまったくない黒っぽい花崗岩で、「フルーリー=花」という名前の通り、
ユリなどの香りが漂う優雅なワインが生まれるが、今回のプランBのぶどうは粘土石灰質。
偉大な父のもとで培った経験を活かし短期間のマセラシオンで、石灰質由来の非常に繊細でミネラル感と、粘土由来の力強
さが合わさり、ガメイの繊細な旨みが限界まで表現されている!深みのある旨みがジワジワと余韻に長く続き、キリっとし
た酸が下支えしている「超絶エレガントなスタイル」。
ボージョレー生まれ、ボージョレー育ちのジャスタンは若干25歳。父はフルーリーで最も古いドメーヌのひとつ、
「ドメーヌ・ド・ラ・グランクール」 の醸造責任者である、ジャン・ルイ・デュトレーヴ。3人兄弟の真ん中、姉
も弟ももちろんワイン造りの道へ進んでいる。
幼い頃からぶどうやワインに触れていたジュスタン。机に向かって学ぶより、実際に体で触れて覚えることが得意
な彼は、ワイン専門学校に通ってはいたものの、常に父のもとで栽培及び醸造を学び続けた。
2014年、アメリカでドメーヌを経営している父の知り合いの元で収穫を行い、その後姉の影響でオーストラリアの
『ジェントル・フォーク』でも収穫を体験する。
父との経験を武器に、2015年に自身のドメーヌ設立。
ボージョレー0.80Ha + フルーリー0.09Ha。2016年には、ボージョレー・ヴィラージュにも0.4Haの区画を購入。自
分自身のワイン造りに邁進する一方、父親のドメーヌもきっちり手伝っている親孝行もの!
偉大な親の教えと、同世代の仲間(ヤン・ベルトラン、ピエール・コトン、シルベール・トリシャール、レミ・デュ
フェトル)との語り合い、生まれるワインは穏やかで繊細、優しい滋味深さが広がる。
畑はすべて耕作し、殺虫剤 、除草剤は使用せず、ビオ栽培。フルーリーの区画に関しては、手動での耕し作業も実施。
今後の夢は、『畑は4ha欲しい。新世代の僕たちのワインを世界の皆さんに是非楽しんで貰いたい!』とのこと。ボー
ジョレーの新世代として見逃せない若者がまた一人現れた!