【ラン・セッカ】 2023 早花咲月ORANGE(オレンジ) 750ml クール便推奨
ブドウ
ナイアガラ+キャンベル・アーリーが10%ほど+21メルローがほんの少し
独特のトロリとした口当たりがあります(2024/7月)。ロゼの予定でしたが、キャンベルの赤が出ず、サブタイトルが「オレンジ」となりました。抜栓時に少し吹きやすいです。
ナイアガラはなかなか糖度が上がらず、農家さんに時期を引っ張ってもらったため、1ヶ月ほどの収穫期間が続きました。例年よりも糖度は低め。キャンベルは猛暑の影響で晩腐病が大発生。収穫量は大幅減となりました。色ものらなかったようです。
ぶどうにはタンクでプレスを待ってもらう期間が続き、醸し期間はこれまでよりも長め。樹脂製タンクでの発酵終了後にもタンクで待つ期間が多かったため、後述のような独特な感じになったのかなと思います。
補糖して瓶詰め。亜硫酸は無し。本来はデゴルジュマン(オリ抜き)する予定でしたが、いざ2月になって開けてみると液体にトロリとした粘性が! おそらく乳酸菌が先に動いてしまい、長めの糖鎖を生成してしまったのだと思います(※もちろん摂取しても大丈夫なモノではあります)。
時間が解決してくれるまで置いておくつもりでしたが、一部の酒屋さんから「味は良いから全然問題ないんじゃない?」とアドバイスをいただきました。そんなこともあり、楽しんでいただける方もいるかな?ということで現状のままリリースすることにしました。
味わいとしてはトロリとした食感(?)もありで独特の飲み口とともにそれに閉じ込められた泡がプチプチとあります。赤いキャンベル感は少なく、醸しナイアガラ感が強め。口当たりと相まってネクターや南国フルーツのような印象とナイアガラの華やかさが同居する不思議な感じです。
以下お手数ですが,,, 吹きこぼれやすいですので、
必ずよく冷やしてから+静置してからゆっくり抜栓して下さい。
シンクもしくはボウルの中での抜栓を推奨。
五分五分くらいで吹く感じです。
とろみがあって泡の上がりがゆっくりのため、開けてしまってすぐに一杯目を注いでしまう、というのも良いかもしれません。
また、液体に粘性があるため、オリがかたまり状態で浮いてくることがあります。飲んでも問題ありませんが、気になる方は除いてお召し上がり下さい。
正直なところ醸造の失敗な部分はありますが、逆に言うと造ろうと思って造れるワインではありませんし、面白ワインとしてでも、独特な感じを楽しんでいただけたら幸いです。