【レ・ヴァン・ヴィヴァン】ベリーAと 2023 750ml
葡萄 マスカット・ベーリーA、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン
・山形県産のマスカットベーリーAと長野県千曲市産のボルドー系品種を購入して造った赤ワイン。
・ベーリーAとボルドー系品種の比率は50%:50%。
・開放型の木桶発酵槽(VAT)にて除梗破砕無しの全房セミマセラシオンカルボニック仕込み。
・野生酵母で発酵が始まるのを待つ。
・仕込み始めてから5日目でピジャージュを開始。発酵もこのタイミングで始まる。
・その後毎日ピジャージュを行う。
・比較的低温で発酵は進み、仕込み始めてから約40日でプレス。
・空圧式のメンブレンプレス機にて搾汁し、プレス後は500Lのフードルと228Lの小樽で熟成。
・ 約12ヶ月の樽熟成後、滓引きして瓶詰め。
・仕込みから瓶詰まで一切の亜硫酸は無添加。
・ ベリー系の果実味はもちろん、旨味の余韻が長く続く。とてもシルキーな飲み心地で清涼感のある
樽香が艶っぽさを演出。長期の熟成が本当に楽しみな1本。
2023年のベリーAは今までで一番少ない納品でした。本来ならベリーA単体で仕込みたかったのですが
単体で仕込むには少なすぎたため、何か別の品種と混ぜて仕込まざるを得ませんでした。納品日直前で
数量が少ないことが分かり10月の初めということもあり今から声を掛けても正直ブトウは集まらないだろう
と思っていました。それでもご縁があり千曲市産のボルドー系品種を買わせていただくことができ、何とか
形にすることができました。ボルドー系品種を扱うのはメーカー勤務時代以来、実に13年振りでした。
一般的にはボルドー系品種は除梗しますが、やはりここでも全房で仕込み青さを出さないよう注意しました。
私たちなりのアンチテーゼです。日本の品種も良いのですがボルドー系品種を入れることで酒質、香り、
味わいが格段にレベルが上がったので、改めてヨーロッパ系品種の良さを認識しました。恐らくベリーAとの
相性も良く今回はとても満足のいく仕上がりとなりました。
ワイナリー様より引用