①「あらばしり」にはオリが含まれています。瓶の底に沈んでいるオリと混ぜずにまずは上澄みから。
果実の思わせるような甘さと酸味もスッキリした味わい。
後からやってくる酸が後味よく喉を通ります。
オリをゆっくり混ぜて飲んでみてください。
シュワシュワ舌に感じる口当たりはやや苦みがありますが爽やかさが勝りスイスイ飲めます。
ガス感もしっかりあり、若々しいフレッシュ感を楽しめます。

②なかどり
「あらばしり」と比較しますと上品な甘味、単純な「ピリッ」とでないエレガントな酸味が押し寄せます。
まるで赤ブドウのような濃厚な香りが立ち込めさわやかな甘味と上品な酸味が交互に来ます。
甘味と酸味のバランスのとれた１本となっています。

③最後の工程となる「せめ」。
ひとつのタンクからは量がそれほど取れない貴重な部分です。
最後の最後に搾りだしたその酒はもうすっかり大人の気品。
最も落ち着きのある重厚感を味わえます。
軽快な酸味、口に入れたときの味のふくらみ、ほのかな甘みは鮮度の高さ、フレッシュな初槽（はつふね）
ならではのもの。味わい深い１杯をお楽しみいただけます。